◆6番(
五十嵐仁美君) 議案第61号萩市
都市計画税条例の一部を改正する条例に反対の立場で討論します。 この条例の改正は、
都市再生特別措置法等の一部を改正する法律を施行する場合に発生するものです。この
都市再生特別措置法とは、空き地、空き家がふえて、都市が
スポンジ化することにより、
生活利便性の低下や、治安、景観の悪化、地域の魅力が低下している現状を打開するために、行政から能動的に働きかけ、散在する空き地、空き家を地権者の合意により、所有権にこだわらず土地や建物を一括に集約して、利用権を設定して活用していこうとするものです。 そのために、わからなくなっている
土地所有者の探索のため、市が
固定資産税課税情報を利用することを可能としています。よりまちを集約化する
コンパクトシティをつくることを促進させる法でもあります。萩市では今、
立地適正化計画を作成中で、すぐにこの法を使った集約化をするというわけではありませんが、
生活利便性を最優先させることを進めるのでは、広域の萩市の周辺部の発展に今こそ力を入れなければならない中で、逆行してしまうことになります。 よって、まだ今の萩市では
受け入れ態勢のない議案第61号の
条例改正には反対します。
○議長(
横山秀二君)
五十嵐議員の討論は終わりました。 次に、議案第64号に関し、反対の立場から、18番、
宮内議員の発言を許します。
宮内議員。 〔18番
宮内欣二君登壇〕
◆18番(
宮内欣二君) 議案第64号萩市
基本ビジョンに反対の立場で討論します。 私は、決してこの
基本ビジョンのすべてを否定する立場ではありません。萩市がよって立つ基礎として、共通する思いがあります。そして、目指すべきものもかなりの部分で共通しています。目指すまちの姿として、暮らしの豊かさを実感できるまち、としたことは評価しています。将来人口については、10年後に
社会増減マイナスをゼロにし、出生数を300人以上という目標を立てています。そして、
目標人口は4万2,000人にするとしています。そしてその
基本ビジョンを支える3つの構想を上げ、目指す
まちづくりとして7つの
基本方針を示しています。私はこの
基本方針の中に、私の考えとは合致しないものがあるということから、反対するものです。具体的に示したいと思います。 この中に、未来を担う人をはぐくむ
まちづくり、というのがあります。
まちづくりのために最も大切なことの一つに、この
ひとづくりということがある。このことは、私も全くそのとおりだと思っています。しかしながら、子供たちの能力を引き上げるとともに、
県下トップレベルの学力を目指しますとされています。市長は、これは学力偏重ではない、学力といっても知識だけではない、このような考えを述べられました。その解釈は、私はそのとおりだと思っていますが、
基本ビジョンに言葉として、
県下トップレベルの学力、として残っていることは間違いありません。10年先まで藤道市長が市長であるかどうかはわかりません。教育長も同じです。人がかわれば解釈も変わる可能性があります。言葉だけとれば、学力を
県下トップレベルに引き上げるという人が出てくるかもしれません。解釈の違いが出る余地があります。過剰な競争に追い込む可能性を含んでいるということです。 知識より優しさや思いやりが大事だという指摘もあります。学力を
県下トップレベルに引き上げることは、すべての人が達成するというのはかなり困難でありますが、優しさや思いやりはどうでしょうか。萩市の
人づくりの中で、こちらを基本にする方が、市民が目指すべき方針としてはふさわしいのではないかと思います。そして、市民にも受け入れやすいのではないでしょうか。 次に、産業活力あふれる
まちづくりでは、足腰の強い経営体の育成や新たな産業の創出を目指しますとあります。その中で、力強い
農林水産業の推進が示されています。萩の強みを最大限に生かした、持続可能な力強い
農林水産業の振興に取り組みますと書いてあります。 持続可能な農業とは何か。一般的には
環境保全型の農業がその意味するところです。市長は、そうではなくて、ここの意味は、政府が進めるような強い農業、もうかる農業のことだと言っています。もうかる農業を目指さない人はいません。しかし、利益第一主義で進んでいけば、もうからない農業はやめてしまえということになりかねません。農地の荒廃や、担い手のない農村をつくりかねません。
言葉どおり、
環境保全型の持続可能な農業には、若い人の関心も集まっており、田園回帰の流れの重要な要素となっています。これからの萩の強みというのはそこではないでしょうか。そのことこそを、もっと強く打ち出して目指すべきではないでしょうか。 そしてまた、
地域経済の発展を加速化する
高速道路ネットワーク形成というのがあります。この
高速道路網としての山陰道、
小郡萩道路の
整備促進については、
基本ビジョンに書き込む必要があるでしょうか。私はないと考えます。もっと市民の暮らしに身近な道路の整備を優先すべきだという立場です。ですから、この部分は私の考えとは相入れません。
基本ビジョンは、今後10年間の萩市政の方針ということでありますから、あいまいな点や考えの違う点を脇に置くということはできません。 以上のことから、この
基本ビジョンには反対いたします。
○議長(
横山秀二君)
宮内議員の討論は終わりました。 以上で、討論を終了いたします。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。 まず、議案第59号平成30年度萩市
一般会計補正予算(第1号)に対する委員長の報告は
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第59号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第60号萩市税条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者多数〕
○議長(
横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第60号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第61号萩市
都市計画税条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者多数〕
○議長(
横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第61号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第62号萩市
介護保険条例の一部を改正する条例に対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第62号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第63号萩市
川上池ヶ原
交流促進施設の設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例に対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第63号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第64号萩市
基本ビジョンの策定についてに対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者多数〕
○議長(
横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、議案第64号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第65号辺地に係る
公共的施設の
総合整備計画の変更についてに対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第65号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第66号字の区域の変更についてに対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第66号は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第67
号工事請負契約の締結についてに対する委員長の報告は、
原案可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、議案第67号は委員長の報告のとおり可決されました。────────────────────
△日程第3 請願第1号
○議長(
横山秀二君) 日程第3請願第1号を議題といたします。 これより、
総務委員長の報告を求めます。
松浦総務委員長 〔
総務委員長 松浦俊生君登壇〕
◆9番(
松浦俊生君)
総務委員会を代表いたしまして、本委員会に付託されました請願第1号「イージス・アショア」配備計画に関する請願書について、審査の経過及び結果について報告いたします。 まず、紹介議員である
五十嵐議員より、請願の趣旨説明及び補足説明を願い、請願文書表により説明をされました。議員からは、請願を提出されたのが6月1日であり、その後、情勢が変化し、国際的にも米朝首脳会談が実現しており、記載内容について、そのあたりが変化しているものの、それ以外の変更はないとの説明がありました。 続いて、委員から紹介議員の
五十嵐仁美議員への質疑を行ったところでありますが、審査日である6月26日の情勢、つまり6月1日に防衛省政務官の来県による説明が行われたこと、それから6月8日に山口県、萩市、阿武町の連名での、防衛省へ不明な点等を求める9項目の文書を提出し、6月15日に回答されていること、6月17日から19日の間に住民説明会、議会への説明会等が開催されたこと、さらに、6月22日に防衛大臣が山口県に来県され、市長、議長とも面会されていることなどを踏まえての質疑となったことを申し添えます。 質疑では、市長から何を調査するのかも含め、もう1回説明を求めるとの発言があったこと。適地になるのか、ならないのか調査してみないとわからないということになれば、今これを出されても早いのではないかとの意見。市民の中には、しっかり聞いてみたい、説明を受けてみたい、と、それから判断したい、という意見の方もおられ、まさに、そういう状況の中で、議会が配備反対の意見書を提出するというのは、時期的にまだ早いのではないかとの意見。また、十分に判断する材料がないというのが市の執行部や町、県の立場ではないかとの意見をもとに質疑が交わされました。 紹介議員からは、6月1日時点で配備がなされるとの恐怖や不安が強かったので、早いうちに何とかしなければとの思いで請願書が提出されたこと、現時点では今後どうなっていくのか見極めなければと考えているとの答弁がありました。 また、請願者は、この議会で結論を求めているのか、あるいは継続審査として調査を行い、この委員会の中で議論してもらう方がよいというようなことを思っているのかとの質疑があり、他の委員からは、継続と言われたが、請願と言うのは、例えば不採択の場合に、次の機会に出せば当然また議論上にのるという発言もありました。 紹介議員からは、この議会ですべてを決定してしまうのではなく、情勢変化を見ながら、最終的に議会の方でぜひ考えていただきたい。継続審査という形にしていただきたい旨の答弁がありました。 次に、委員から、請願書に記載されている文面について、「むつみ演習場のイージス・アショア候補地」に反対・撤回なのか、「政府が閣議決定したイージス・アショア配備計画」に反対・撤回なのか、願意について確認されたところであります。 紹介議員からは、イージス・アショアそのものの配備に反対し、撤回を求めたいというのが一番の趣旨である旨の答弁でありました。 紹介議員への質疑に引き続いて、請願に対する各委員からの意見を求めたところ、委員から6月15日防衛省から回答された9項目を主体に、国際情勢も含めた発言がありました。具体的には、配備候補地の選定基準、適地調査による変更、北朝鮮情勢の変化、電磁波の住民への健康被害等、ボーリング調査による地下水源の影響、ミサイル攻撃等の標的、候補地の田園回帰などについて意見を述べられたところであります。 次に、討論を行ったところ、委員からの討論はありませんでした。 ここで、委員から請願に対し、継続審査とすることについての
動議が出されたため、継続審査について採決することとし、賛成少数で継続審査の
動議は否決されました。 最後に、請願第1号について採決を行い、採決の結果、賛成少数により不採択すべきものと決しました。 なお、委員からは6月22日、山口県庁において防衛大臣と萩市長、萩市議会議長ほかが面談され、その席で横山議長が、今後現地の適地調査に入る前に、調査自体の内容や周辺の環境への影響等について、市、地元住民、議会に対しての丁寧かつ速やかな説明を要請したこと。また、防衛大臣からは、地元の理解と協力を得るため精一杯の努力をする旨の意思表明をされ、お約束をいただいているとのこと、さらに、現時点ではさまざまな疑問点を出し、そのことに対する説明を受け、防衛省の対応を信じるしかないとの意見があったことを申し添えます。 以上で、
総務委員会からの報告を終わります。
○議長(
横山秀二君)
総務委員長の報告は終わりました。 これより委員長に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 質疑なしと認めます。 以上で、委員長の報告に対する質疑を終わります。────────────────────
△討論
○議長(
横山秀二君) これより討論を行います。通告が2件提出されておりますので、順次発言を許します。 まず、請願第1号に関し、賛成の立場から、18番、
宮内議員の発言を許します。
宮内議員。 〔18番
宮内欣二君登壇〕
◆18番(
宮内欣二君) 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動萩実行委員会が提出した「イージス・アショア」配備計画に関する請願書について、賛成の立場で討論します。
委員長報告は不採択にすべきものとしています。その理由は、まとめれば時期尚早、国に適地調査に関する照会をし説明を求めているときだから、今この請願を採択すべきではないというものでありました。しかし、時期尚早というのであれば、継続審査にすればよいだけです。委員会では、継続審査を求めましたが、それも否決されてしまいました。全く筋の通らない理由となっています。 このむつみ演習場への巨大ミサイル基地の配備計画には、たくさんの疑問があります。請願者は、議会での活発な議論も求めています。すぐに結論を出すということを求めてはいません。 今回の
総務委員会での審査は、時期尚早の一言で、その内容や請願の趣旨を十分に議論することなく、切り捨てたも同然の結果となっています。 巨大ミサイル基地イージス・アショアは、防衛省の説明をいくら聞いても、萩市に配備することの必要性を感じません。朝鮮半島、東アジアの極度の緊張状態から、平和の方向に情勢は大きく転換しています。防衛省は北朝鮮のミサイルはいまだに存在し、その脅威は続いていると言います。アメリカのトランプ大統領と北朝鮮のキム委員長の首脳会談では、朝鮮半島の非核化、平和への方向にかじを切っています。しかし、まだ二十日余りです。1カ月もたっていません。防衛省はその行動を確認しなければ信用できないと言います。そうであれば、その動きを確認するまで待てばよいのではありませんか。 ところが、防衛省は住民説明会が終わるとすぐに、適地調査の入札公告を行いました。まるで、いまのうちに進めなければ、朝鮮半島情勢が進めが、その理由を失ってしまうんじゃないかというように見えます。 この入札公告が住民の不信感を増大させています。住民の意見は聞けばよいということか、アリバイづくりで説明会を開いたのか、住民の意見を聞く気がないということだ、こういう厳しい指摘が上がっています。あの住民説明会で、住民の理解が進んだと受けとめる人はほとんどいません。逆に不安と疑問が深まったという人がいっぱいいます。その状況を無視して、入札を進めるなど許せるものではありません。 調査というのは、ミサイル基地配備の一環です。住民により詳しく説明するための調査というのは表向きの話です。どこの軍事施設、軍事基地建設に当たっても、調査を行うことは、施設建設への一歩となっています。 そんな常套手段に対し、萩市と阿武町の対応に差が生まれています。阿武町は、そのことをはっきりと認識し、調査に対しても厳しい態度をとっています。しかし萩市は、調査開始に寛容です。 その違いは、住民説明会や、住民の思いに対する態度でもあらわれているのではないでしょうか。住民説明会では、阿武町では賛成の声はありませんでした。むつみでは2人が賛成意見を述べましたが、あとは全員反対でした。その賛成のうちの1人は、山口市徳佐の人でした。市民としては1人だけが賛成の意見を述べているだけでした。萩会場では、賛成の意見もありましたが、やはり反対の声がたくさん出されました。藤道市長はこの住民説明会の様子を直接知っていません。阿武町の花田町長は、みずから説明会に出席し、その経緯を述べて、住民の声を直接聞き、雰囲気もしっかり確認しています。高橋副市長が萩市では参加していますが、ちゃんと市長にその雰囲気を伝えているのでしょうか。 昨日も、高佐の羽月集落の人と、隣の阿武町の宇生賀の人が、市長に申し入れを行いました。対応したのは高橋副市長でした。副市長は、阿武町の人は阿武町に行ってくれ、このように言いました。耳を疑う発言に、参加した人から厳しい指摘を受けました。憲法にも明記されています。何人でも、どんな行政機関に対しても、請願する権利、これは保障されています。阿武町では、萩市の人がいたにもかかわらず、町長が思いをしっかり受けとめ、自分の中でそしゃくして、国にその思いを伝えていく、このようにはっきりと述べています。市長、副市長は、市民ファーストの立場を見つめ直して、市民の思いをしっかりと汲んだ態度をとっていただきたいと思っています。その態度が、萩市議会へも影響するのではないでしょうか。 むつみ地域では、反対意見はみんな共産党が言わせているというようなデマが流されました。会場の入り口でも、ある人は私に言いました。よそからたくさんの人を呼んで、もの言わせるのはおかしいんじゃないか。こういうふうに言われました。しかし実際には、地元の人がたくさん参加し、自分の暮らしに照らして、強い疑問や不安の声を上げています。反対とはっきり言う人もいました。その雰囲気が伝わっているでしょうか。 二十数年前にUターンした人は、むつみは日本の農村の原風景があちこちに残っている、本当に美しい村だ、そこでこれまで穏やかに暮らし農業を営んできた、なぜここにミサイル基地がつくられなければいけないのか、こんな美しい平穏な村を台なしにするミサイル基地には反対だ、こういう発言をされ、参加した人々に感動を与えています。 ミサイル基地は、萩市の美しい自然や景観、それをいかした
まちづくりとは相入れません。戦争につながる兵器や武器はいらない。こういう市民の声は真っ当です。こうした声を真摯に受けとめれば、このミサイル基地が萩市に必要ないということは、当然ではないでしょうか。 もともとこの東台に自衛隊の演習場ができた経緯は、入植者の借金対策でした。阿武町は軍事施設は受け入れず、農地として守り抜きました。むつみの人たちは、入植者の非常に厳しい状況の中で、解決策を見い出せず、仕方なく農地を売り払ってしまいました。しかし、そのときでさえ、実弾演習はさせないと頑張りました。その思いは、自衛隊にも届けられ、覚書の中に、実弾射撃をするときは10日前までに住民に対して周知をする、警戒するための警備員を置くというような形で盛り込まれています。また、畜産のための草刈りや、暮らしの中で演習場に入ることも、日常的に行われてまいりました。私の同年代の知り合いは、子供のころは、私たちの遊び場だった、そこに何でミサイル基地が来にゃいけんのか、勝手にそんなことをしてもらっちゃ困る、こういう思いを伝えてまいりました。 地元のほとんどの人は、この日本の農村の原風景の残る、平穏で美しいむつみにミサイル基地はいらないと思っています。ふさわしくないと思っています。こういう市民の声を直接聞き、真剣にこの地域の未来を考えれば、萩市にこのミサイル基地を置く必要性は見えません。逆にミサイル基地を置けば、住民の命と健康、暮らしに大きな影響を与える可能性があります。安全・安心の
まちづくり、豊かで美しい自然や環境、景観、文化をいかした地域振興に、大きな障害が残ります。地域の衰退は一気に進むことになりかねません。 請願者が、反対と撤回を求めることは全く当然であり、この思いをしっかり受けとめ、この請願を採択すべきものと考えます。どうか皆様にもこの請願に賛成していただき、これからの
まちづくりを、今までの
まちづくりの努力を生かすという方向で、一緒に進めていこうではありませんか。このことを呼びかけまして、私の賛成討論といたします。
○議長(
横山秀二君)
宮内議員の討論は終わりました。 次に、請願第1号に関し、賛成の立場から、6番、
五十嵐議員の発言を許します。
五十嵐議員。 〔6番
五十嵐仁美君登壇〕
◆6番(
五十嵐仁美君) 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動萩実行委員会から提出された、萩市むつみへの「イージス・アショア」配備計画に反対し、撤回を求めることを萩市議会で決議し、同趣旨の意見書を、国及び関係行政機関に提出することを求める請願の紹介議員の1人として、賛成の立場で討論します。 防衛省が陸上配備型迎撃ミサイル
システム「イージス・アショア」を配備する理由として、北朝鮮の核ミサイル開発は脅威であり、弾道ミサイルの警戒、監視に当たっている海上自衛隊のイージス艦は、整備や補給の関係で港に戻る必要があり、24時間365日対応することが困難だとしていました。 しかし、情勢は大きく変わってきています。米朝首脳会談を受け、政府は安全保障上の厳しい状況は、かつてより緩和されたと判断し、2016年8月以降、24時間体制で日本海に展開、警戒監視に当たらせていたイージス艦を、発射の兆候を察知してから24時間程度で警戒海域に到着すればよいと、運用を切りかえたことを政府機関が昨日発表しました。イージス艦の負担軽減をイージス・アショア配備の理由の一つに挙げていましたが、こうした根拠が大きく揺らぐことになります。 阿武町、むつみ、萩でのイージス・アショアについての住民説明会が行われたときは、既に菅官房長官は、北朝鮮警戒は緩和されたと判断し、実際に発言していたにもかかわらず、その後の説明会の中で、何度も北朝鮮の言うことは信じられない、と脅威をあおっていたやり方は、イージス・アショア配備を強行するために市民を偽るもので、人体に影響を与えないように、電波防護指針を守って設計運用しますと言われても、信じられるものではありません。この指針の日本の規制値は、世界の中でも異常に高い値であり、国際的なガイドラインより緩く設定されています。また、防衛のためのミサイル基地と何度も言っていましたが、ミサイルを打つわけですから、軍事施設には間違いありません。だから、当然、攻撃の対象となるわけです。 むつみがイージス・アショア配備に適しているかどうか以前に、配備しなければ市民が危険にさらされることはありません。私たち市会議員は、市民の皆さんが安心・安全な生活が送れるように、市政が行われているかをチェックするのが仕事です。そのことを考えても、この請願の内容は、萩市民を守る立場から実現されるべきものと考えます。よって、請願第1号に賛成します。
○議長(
横山秀二君)
五十嵐議員の討論は終わりました。 以上で、討論を終了いたします。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。 請願第1号「イージス・アショア」配備計画に関する請願書に対する委員長の報告は不採択であります。ついては、本請願を採択することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者少数〕
○議長(
横山秀二君) 起立少数と認めます。よって、請願第1号は不採択とすることに決定いたしました。────────────────────
△日程第4
議員提出議案第1号
○議長(
横山秀二君) 日程第4、
議員提出議案第1号を議題といたします。 まず、提案者から提案理由の説明を求めます。
宮内議員。 〔18番
宮内欣二君登壇〕
◆18番(
宮内欣二君) 今回、
議員提出議案として、むつみ演習場への迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会設置を提出いたしました。その理由として、皆様のお手元にもお配りしておりますが、若干の補足も含めて述べたいと思います。 防衛省はことし5月15日、迎撃ミサイル基地イージス・アショア配備の候補地として、自衛隊むつみ演習場を正式に決定しました。そのことから、萩市と阿武町でも住民説明会と議会説明会が開催されました。 市民からは、説明を聞いても不安や疑問は解消しない、一層疑問が深まった、こういうふうに言われています。さらに、説明会の直後に防衛省が現地調査の入札公告を行ったことで、強い不信感が広がっています。住民からは、萩市議会に反対・撤回を求める決議及び意見書を提出するよう求める請願が出されました。 請願が付託された萩市議会総務
常任委員会では請願者が求めている反対・撤回について、態度を示すには時期尚早との意見により、不採択すべきものと決しています。時期尚早であれば、継続審査を行って、閉会中調査も含めより深い検討と議論を重ねて、市民の不安や疑問に市議会として答える必要があると考えました。しかしこれも否決されました。 請願者も、急ぐ必要はない、しっかり議論してほしい、このように望んでいるにもかかわらず、結論を急いで不採択としてしまいました。先ほど、この請願は、この本会議においても否決されてしまいました。不採択となっています。 萩市議会6月定例会が、このまま閉会すれば、市民の、しっかり調査し、しっかり議論してほしいという期待にこたえられず、9月まで何もしないということにもなりかねません。この巨大なミサイル基地の配備は、萩市にとっては非常に重要な問題です。それを議会が正式に調査する委員会を設置するということは、市民の付託にこたえることではないでしょうか。何もしないで、防衛省の説明を求めるだけで、市民の議会に対する信頼が得られるでしょうか。市議会の役割が果たせるでしょうか。時期尚早ではなく、なるべく早く、この問題に対応する機敏な動きを、議会としてもつくり出していくことが、市民から求められているのではないでしょうか。ぜひ真剣に考えていただきたいと思います。 この巨大なミサイル基地の配備には、数多くの疑問や、説明のつかないことがあります。例えば、その必要性について。小野寺防衛大臣はじめ、防衛省の中国四国防衛局の局長の説明には、北朝鮮にはまだ弾道ミサイルをはじめ、数百発のミサイルが保有されている、このように述べ、この脅威に対応するために、迎撃ミサイル基地が必要だ、このように説明しています。しかし、先ほど
五十嵐議員が指摘したように、北朝鮮のミサイル発射を想定したJアラート訓練、これは中止になりました。制服組トップの河野統合幕僚長は、北朝鮮がミサイル発射を実験する可能性は低くなった、アメリカと北朝鮮が非核化に向けて交渉しているので、それをひっくり返すようなミサイル発射は考えにくい、このように言っています。そして、その判断に基づいて、海上自衛隊のイージス艦の任務の緩和や、迎撃ミサイルのPAC3の撤収について示唆しています。これは、いまさら巨大な迎撃ミサイル基地をつくる必要性がなくなる可能性があるということを、十分に示すものではないでしょうか。にもかかわらず、なぜ政府は配備を急ぐのか。全く理解できません。 私たち市民としては、朝鮮半島の非核化と、平和が進むことは大歓迎です。軍事緊張は必要ありません。そんなところに巨額の費用をつぎ込むぐらいなら、国民の社会保障に回せという声がどんどん広がっているところです。そして、平和への努力こそを求めています。 今回の北朝鮮、朝鮮半島の非核、平和への道には、韓国のムン・ジェイン大統領の努力があります。日本も平和憲法に基づいて歩むことが大事ではないでしょうか。南北会談、アメリカ北朝鮮首脳会談から、非核平和への流れは、日本の平和は軍事力の増強や圧力ではなく、対話、外交の努力で築き上げていくものだということを証明しているのではないでしょうか。日本の平和憲法の示す方向こそ、現実の平和をつくり出すのだということを、まざまざと見せていると思います。 その必要性が本当にあるのかどうか、全くわかりません。必要性はないと私は思います。 このほかにも、たくさんの疑問があります。迎撃ミサイル、本当に日本の防衛のためなのか。そして、それが本当に役に立つのか。敵基地攻撃に使われることはないのか。逆に攻撃目標にされることはないのか。日本の自衛隊に運用の権限はどの程度あるのか。なぜ、人がすぐ近くに住んでいるむつみ演習場に、危険なミサイル基地を置こうとしているのか。なぜアメリカ軍は1カ所でよいというのに、日本は2カ所設置するというのか。なぜ、探知に支障がないよう、山など遮蔽物がない場所といいながら、レーダーは上空にしか向けないと言うのか。レーダーとミサイル発射台が近接するのはなぜか。電力はいくら必要なのか。水はどれぐらい必要なのか。電磁波の影響は、電波防護指針を守ると言いながら、その出力も示さずに検証できるのか。ミサイル発射で、事故や環境への悪影響は起こらないのか。適地調査による環境への影響はないのか。水源への影響はないのか。洪水の恐れはないのか。電磁波の住民の生命や健康、暮らしへの影響は本当にないのか。ドクターヘリなどの航空機への影響はないのか。活火山の上に配備することの危険性をどう考えているのか。農村の原風景を破壊し、危険性の懸念が生じて、田園回帰の流れ、移住定住への意欲を失わせてしまうのではないか。萩市の
基本ビジョン、市民憲章、平和都市宣言、ジオパーク構想など、
まちづくりの方向に本当に沿うようなものなのかなど、たくさんの疑問が生じています。 防衛省の説明を聞くだけで、こうした市民の不安や疑問には答えられません。特に、今の防衛省、サマワでのPKO活動の日報を隠ぺいし、うそとごまかしを繰り返しました。市民からも、そんな防衛省の言うことは信じられない。第三者による検証が必要だ。こういう指摘もなされています。 市民の不安や疑問に対し、国、防衛省の説明を求めるだけではなくて、市議会が積極的に調査し、事実を確認し、市民に情報を提供することが、市民の期待に沿う議会のあり方だと考えています。 閉会中も含め、調査活動を行って、資料の収集、議論を行って、市民に情報を公開し、住民の思いにこたえたいという思いから、この特別委員会設置を提案します。ぜひ御賛同いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(
横山秀二君) 提案理由の説明は終わりました。 これより質疑を行います。
議員提出議案第1号むつみ演習場への迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会の設置についてに対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑あり」と呼ぶ者あり)13番、西中議員。
◆13番(西中忍君) 今、るる御説明をいただきましたので、少しお聞きしたいというふうに思っております。 この件につきましては、私も国は決して前のめりに物事を進めるというのは、厳に謹んでいただきたいというふうに思っております。まずは、地元住民、萩市民の意見を尊重すべきだということは思っておるところでございますが。 ただいまの提案理由の説明の中で、さまざまなことについて調査をする、調査特別委員会だということでした。一方でですね、ただいまの趣旨説明でもそうでしたし、先ほど請願の賛成討論でもそうでしたが、国の言いうことは信用ならんと、国の説明を聞いて、さらに市民は不信感が募ったんだというような御主張をされております。しかしながら、この件について、調査をするに当たって、その対象者というのは、どうしても防衛省だとか、国だとか、そういうところになっていくんじゃないかなというふうに私は思っています。そこでですね、この特別委員会を設置するに当たっては、当然、委員長、副委員長、その他、経費もかかってきます。この調査をですね、どういうふうな形で調査を行っていこうというふうに、今、提案者が考えておられるのか、その対象、調査の相手先も含めて、何かお考えがあれば、まずお聞きしたいと思います。
○議長(
横山秀二君)
宮内議員。
◆18番(
宮内欣二君) 調査の対象は、防衛省も含めますが、防衛省の説明を聞いたり、それから市民の皆さんの不安や疑問、これに対して寄せられたものとか、皆さんが議員活動をされる中で住民の皆さんから聞かされたこと、そういうものを持ち寄って、それに一つ一つ答えていくような、そういう調査活動をしたいなと思ってます。 そして、その結果を委員会の報告として、この議会に報告をし、できれば広報委員会がありますので、議会広報の中でそれを市民の皆さんにお返ししていけばいいのではないかなと思ってます。できれば本当は、市民説明会、住民説明会、そういうものも活用しながら、この委員会としての調査の結果を皆さんにお返しして、そしてその中で本当に公平な立場で、その事実はどうなのか、一体どんな疑問がまだ残るのかなどを、よく考えていきたいなと、そして議論をしていきたいなと思っています。
○議長(
横山秀二君) ほかにありませんか。西中議員。
◆13番(西中忍君) 住民の声を聞くということも、確かに議会としては大切なことだろうというふうに思っています。そういったものをもとにしてですね、やはり国、防衛省に、やっぱり説明を求めていくようになるんだろうというふうに思うんですよ。そうなったときに、信用できないというふうに言われている相手方に、これからどれだけ説明を求めていっても、結果的には信用ができないという結論になるんじゃないかなと、今の趣旨説明を聞いていて、そういうふうに感じているんです。 もっと言うと、私は反対をされていますので、反対をするための委員会設置っていうふうに、私個人的には、ちょっと今、趣旨説明を聞いて感じているんですけど。そのあたりの、今、正直な御自身のお考えっていうのは、どのような感じでしょうか。
○議長(
横山秀二君)
宮内議員。
◆18番(
宮内欣二君) 議会の調査特別委員会、委員会ですから、私の思いとは少し違うというところが出てくる可能性だってあります。当然です。 ただ、防衛省の言うことは信用できないということについては、住民の皆さんからもそれが指摘されています。なぜそういうふうに言われているかと言うと、例えばその大事なところをなかなか言わないんですよね。例えばそのレーダーの出力はどれぐらいかって言ってもお答えになりません。ミサイルをあそこに何発配備するんですかって聞いてもお答えになりません。電力がいくらいるのかとか、水がいくらいるのかとかいうようなこともお答えになりません。そしてまた、電磁波は電波防護指針を守りますと言われるだけですよね。じゃあ、どれだけ電磁波が出ているのか、どれだけ出すのか、おっしゃいません。調査は、第三者の調査によることはできないのかと聞いてもお答えになりません。そういう点で、本当に具体的で、だれもが見える客観的な、そういうデーターが出てこないから信用できないという思いがあるわけです。 北朝鮮のミサイルが脅威であるということが、必要性の中で述べられていますけれど、統合幕僚長が、発射する危険性はなくなったと、最前線のその防衛に当たっているトップがそう言っているのに、防衛省も大臣とかは、いまだにその北朝鮮の脅威論にしがみついている。そういうことからも、防衛省と自衛隊の間でもそごが生じていますね。こういうことから、果たしてどっちを信じていいのかっていうことにもなるわけです。 反対するための委員会というのではなくて、チェックするための調査特別委員会です。その防衛省が言うその説明が本当に正しいのか、正しくないのか、住民が思っている不安や疑問、どういう形で、どんな回答なら納得がしてもらえるのか、理解してもらえるのか、こういうところを皆さんと一緒に議論しながら、判断していきたい、調査をしていきたい。そういうふうに思っているわけです。 反対の人もいれば、賛成の人もいると思いますので、それを議論するのが議会ではないかなと思いますので、活発な議論、検討、これがなされるように願ってます。
○議長(
横山秀二君) ほかにありませんか。浅井議員。
◆1番(浅井朗太君) 特別委員会の設置についてということなんですけれども、この件に関しましてですね、6月1日に防衛省の方から、市、県、阿武町に説明があってからですね、ここに至るこの1カ月の間にですね、羽月のむつみの方、それから昨日は阿武町の方、普段は穏やかに農村で暮らしてる方々がですね、勇気を持って市長、町長に直接声を届けるという行動をされております。 そういった中でのこの委員会設置なんですけれども、10人という委員の定数を挙げられております。先ほど申し上げましたように、町民、市民の方、当該の方がですね、声を上げられています。これは議員のみならず、市民全体の考えるべき課題ではないかと一般質問でも申し上げましたが、考えております。そういった中で、この10人というですね、人数を設定された点だけ、少しお伺いしたいと思います。みんなが考えるべき問題だという点におきまして、人数のことだけちょっと確認をさせていただきたいと思います。
○議長(
横山秀二君)
宮内議員。
◆18番(
宮内欣二君) 議会の行う調査、委員会、それはみんな同じように市民全体の問題であります。そしてまた、今回のこの問題は非常に重要な問題です。そういう点で、10人というのが多いか、少ないのかというのは、なかなか判断のつきにくいところなんですけれど。定数の半数ということから提案をしてます。 かつての予算特別委員会のように、議長、副議長、これを除く全員で構成するという道もあったと思いますけれど、果たしてそれが本当に委員会としての役割としてあるべき形かというと、なかなかいろんな意見があると思うんです。そういう中で、本当は私も、予算とかと同じように、なるべく多くの議員で委員会を構成したいとは思っていました。しかし、半数、定数の半数というところあたりが、一番皆さんの共通理解が図れるところではないかなと思って、10人といたしたところです。
○議長(
横山秀二君) ほかにありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) ないようですので、質疑を打ち切ります。 お諮りをいたします。 ただいま議題となっております
議員提出議案第1号は、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。したがって、
議員提出議案第1号は、委員会付託を省略することに決定いたしました。────────────────────
△討論
○議長(
横山秀二君) これより討論を行います。討論はありませんか。(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 討論なしと認めます。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。
議員提出議案第1号むつみ演習場への迎撃ミサイル基地配備に関する調査特別委員会の設置については、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。 本案は、原案のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者少数〕
○議長(
横山秀二君) 起立少数と認めます。よって、
議員提出議案第1号は、否決されました。────────────────────
△日程第5
委員会提出議案第6号
○議長(
横山秀二君) 日程第5、
委員会提出議案第6号を議題といたします。 まず、提案者からの提案理由の説明を求めます。関議員。 〔12番 関 伸久君登壇〕
◆12番(関伸久君) それでは、
委員会提出議案第6号萩市議会委員会条例の一部を改正する条例について、提案理由の説明を申し上げます。 このたびの改正は、萩市議会員会条例第8条第2項で定める常任委員及び議会運営委員の選任時期について、所要の改正を行うものであります。 現行の条文では、常任委員及び議会運営委員は、会期の初めに選任する、とされておりますが、閉会中において、常任委員及び議会運営委員の選任事由が生じた場合に、速やかに委員が選任できるよう改めるものです。 以上、提案理由といたします。
○議長(
横山秀二君) 提案理由の説明は終わりました。 これより質疑を行います。
委員会提出議案第6号萩市議会委員会条例の一部を改正する条例に対する質疑を行います。質疑はありませんか。(「質疑あり」と呼ぶ者あり)13番、西中議員。
◆13番(西中忍君) 今、説明をいただきましたが、この
常任委員会の閉会中による委員の選任の事由というのは、具体的にはどういったもの、例がありますか。
○議長(
横山秀二君) 関議員。
◆12番(関伸久君) お答えします。 閉会中において、
常任委員会の委員が欠員となる場合、いろんな事由があろうかと思います。病気で議会をお休みになられる場合、あるいはお亡くなりになられる場合も過去ありました。そういった事由を指してるものというふうに理解をしております。 以上です。
○議長(
横山秀二君) 西中議員。
◆13番(西中忍君) 今、欠員になられたときという話ですが、欠員になったときには、欠員じゃないんですか。特に
常任委員会については、議会運営委員会と違って、それぞれ割りふりをして定数が決まっています。その定数を、いっぱい余りがあるわけじゃないんですよね。そういうときに、例えば、
経済建設委員会でも何でもいいんですけど、
総務委員会でもいいんですけど、欠員が生じた場合には、他の委員会から移す、移してしまえば、他の委員会が欠員になりますよ。議会運営委員会は、会派の按分で定数を満たしますから、それはその理論はいいんだろうなと思うんですけど、
常任委員会については、ちょっと合わないんじゃないかと思うんです。その辺、ちょっと説明お願いします。
○議長(
横山秀二君) 関議員。
◆12番(関伸久君) 確かに御指摘のとおり、
常任委員会で欠員が生じた場合ですね、それを補うためのその措置というのは、今、定められているわけではありませんが、今回、その閉会中に委員の欠員が生じた場合はですね、速やかに選任をするということで、今回改正を出してるわけですから、ぜひ御理解をいただきたいと思います。 以上です。
○議長(
横山秀二君) ほかにありませんか。西中議員。
◆13番(西中忍君) 今の議会の運営のルールでは、1人1委員会、1
常任委員会以上に所属するという、確かそうなってると思います。以上です。ですから、2つでも3つでも大丈夫なんですけど、運営上は、萩市議会は運営上、1委員会、1人1委員会というふうに運営をしています。今の説明ですと、1委員会以上ということで、ある1人の議員でも、2人の議員でも、ある議員が2
常任委員会に所属するということを認めるということでいいんですか。
○議長(
横山秀二君) 関議員。
◆12番(関伸久君)
常任委員会をまたいで所属をするという理解ではありません。
○議長(
横山秀二君) ほかにありませんか。
宮内議員。
◆18番(
宮内欣二君) 今の議論を聞いておりますと、
常任委員会に1以上所属するっていうのは、2つの
常任委員会に現在私は所属をしております。ですよね。そういう、この新たなこの議会から、2つの
常任委員会に所属するというようなことが生じたことから、改正されるものかなと思って聞いていたんですけど、具体的なその事例が示されるとよくわかるんですが、どんな場合か。先ほど言われたように、欠員が生じたっていうようなことでは全く
常任委員会の補充をするということは考えられませんので、より具体的な例、これを示していただけますか。
○議長(
横山秀二君) 関議員。
◆12番(関伸久君) 今、より具体的な御説明ということですが、先ほど説明したことに加えてですね、あるかどうかはそれはわかりませんけれども、一身上の都合でその
常任委員会をおやめになるという場合もあろうかと思います。そういった場合に、今回の改正を適用する方が、私は適切ではないかというふうに理解をしております。 以上です。
○議長(
横山秀二君) ほかにありませんか。(「質疑なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) ないようですので、質疑を打ち切ります。 ただいま議題となっております
委員会提出議案第6号は、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。────────────────────
△討論
○議長(
横山秀二君) これより討論を行います。討論はありませんか。(「討論なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
横山秀二君) 討論なしと認めます。 以上で討論を終わります。────────────────────
△採決
○議長(
横山秀二君) これより採決を行います。
委員会提出議案第6号萩市議会委員会条例の一部を改正する条例は、原案のとおり決することに御異議ありませんか。 〔「異議あり」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議がありますので、起立により採決いたします。 本案は、原案のとおり決することに賛成の方は起立を願います。 〔起立者多数〕
○議長(
横山秀二君) 起立多数と認めます。よって、
委員会提出議案第6号は、原案のとおり可決されました。────────────────────
△日程第6
常任委員会の閉会中の
所管事務調査について
○議長(
横山秀二君) 日程第6、
常任委員会の閉会中の
所管事務調査についてを議題といたします。 各委員長から、会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしておりますとおり、閉会中の継続調査の申し出がありました。 お諮りをいたします。 各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。したがって、各委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決しました。────────────────────
△日程第7 議員の派遣について
○議長(
横山秀二君) 日程第7、議員の派遣についてを議題といたします。 お手元に配付いたしております議員派遣一覧のとおり、会議規則第167条の規定により議員を派遣いたしたいと思います。 お諮りいたします。 議員の派遣について、これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、本件は議員派遣一覧のとおり議員を派遣することに決定いたしました。 続いて、お諮りいたします。 派遣内容に変更が生じた場合は、議長に一任されたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
横山秀二君) 御異議なしと認めます。よって、派遣内容の変更については、議長に一任されました。
○議長(
横山秀二君) 以上で、本定例会の議事はすべて終了いたしました。 これをもちまして、平成30年萩市議会6月定例会を閉会いたします。 午前11時34分閉会──────────────────── 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。 平成30年7月3日 萩市議会議 長 横 山 秀 二 議 員 中 野 伸 議 員 西 島 孝 一...